靉嘔 AY-O, 1931−

靉嘔《虹の四季・春》
《虹の四季・春》
1990年 カンヴァス・アクリル 163×130cm
靉嘔《レインボー北斎》
《レインボー北斎》
1970年 紙・シルクスクリーン 90×135cm

茨城県生まれ。本名、飯島孝雄。1954年東京教育大学(現・筑波大学)教育学部芸術学科卒業。

1953年からデモクラート美術家協会参加。1958年ニューヨークに渡り前衛芸術集団「フルクサス」に参加。この頃からレインボーカラーを用いた独自の表現行為を行う。1970年《レインボー北斎》で第7回東京国際版画ビエンナーレ東京国立近代美術館賞受賞。他にもバンクーバー国際版画ビエンナーレ展特別賞、ジャパン・アート・フェスティバル外務大臣賞、リストウエル国際版画ビエンナーレ大賞等、受賞多数。

すべての色彩を使いたいという作家の思いが、虹のスペクトルという発想に結びつき多くの作品を生み出している。そのモティーフと相まって、作家の自由でポップな精神の在り様が伝わってくる。

2009年1月三鷹市美術ギャラリーにて「レインボー喜寿 靉嘔展」開催。
2010年茨城県つくば美術館、2012年東京都現代美術館ほか3館で回顧展。
2013年三鷹市美術ギャラリー開催の「森秀貴・京子コレクションによる現代版画展」(前期)(後期)に出品。
2019年軽井沢アートミュージアム「靉嘔 レインボー88」開催。
2020年三鷹市美術ギャラリー「三鷹市美術ギャラリー収蔵作品展Ⅰ 靉嘔」開催。