公開日 2019年12月17日

【開催延期のお知らせ】

お客様各位

新型コロナウイルスの影響に伴い、本公演は延期して開催させていただくことになりました。

[振替開催日程]2020年 7月25日(土) 15:00開演

 *ご来場の際には、本公演(4月11日)のチケットをご持参ください。
 *振替日程でご来場いただくことが難しい場合は、払戻しをさせていただきます。
  詳細は、こちらからご確認ください。

東西狂言の会

関東の野村家、関西の茂山家の共演で、その至芸を、お楽しみいただく東西狂言の会。
春爛漫の一日、狂言の醍醐味を、ご堪能ください。

東西狂言の会 番組
*出演を予定しておりました丸石やすしは、
松本薫に変更となりました。ご了承ください。
2020年 4月11日(土) 15:00開演
三鷹市公会堂 光のホール
チケット
    
【全席指定】会員3,600円 / 一般4,000円 / 高校生以下2,000円(公演当日学生証拝見)
出演野村万作、野村萬斎、茂山あきら、茂山千之丞 ほか

【番組】薩摩守[さつまのかみ]
    寝音曲[ねおんぎょく]
    (休憩)
    千切木[ちぎりき]
チラシPDF
託児サービスあり  *未就学児は入場できません。

主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団

電話:0422-47-5122(三鷹市芸術文化センターチケットカウンター)

 

お1人様 4枚まで
同一のお客様が4枚までのご購入は可能ですが、5枚以上は購入できませんのでご了承ください。

薩摩守
『薩摩守』 *写真と当日の配役は異なります。

薩摩守[さつまのかみ]

天王寺へ参詣途中の坊主。無一文で飲んだ茶の代金すら払えない。この先の神崎の渡しで必ず船賃をとられると聞くと、あきらめて帰ろうとする始末だが、気の毒に思った茶屋の亭主は、渡し守は秀句(しゃれ)好きなので、船賃代わりにただ乗りできる秀句を教える。坊主は嬉々として渡しへ向かい舟に乗るのだが…。

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貧乏坊主のただ乗りは成功するのでしょうか?言葉遊びとともに、棹一本で舟の上を表現するなど、狂言独特の演技の技法をお楽しみください。

 

寝音曲
『寝音曲』 撮影:尾形美砂子

寝音曲[ねおんぎょく]

主人に謡を所望された太郎冠者は、いつも謡わされてはかなわないので、酒を飲まなければ声が出ないとか、妻の膝枕でないと謡えないなどと言ってもったいをつける。どうしても謡が聞きたい主人は、太郎冠者に酒を飲ませ、自分の膝に寝かせて謡わせる。上手に謡った太郎冠者は、今度は起き上がって謡うよう命じられるが…。

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太郎冠者と主人のとぼけたやりとりが楽しい、太郎冠者狂言の代表曲です。情趣溢れる「大原木」や、勇壮でドラマチックな「海人 玉ノ段」など、次々に登場する狂言小舞謡も聞き応えがあります。

 

千切木
『千切木』 撮影:政川慎治

千切木[ちぎりき]

連歌の会の頭(当屋)になった男が、太郎冠者に会の仲間を呼びに行かせる。皆が集まって歌を考えていると、仲間はずれにされた太郎がやってくる。自分を呼ばなかったことに腹を立てた太郎は、当屋の家の掛け軸や花に難癖をつけこきおろす。怒った人々は、太郎を打ちのめし放り出してしまう。事件を聞きつけた太郎の妻は、しぶる太郎にむりやり棒を持たせ、仕返しに行くよう叱咤激励するのだが…。

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題名の千切木は、時機に遅れて役に立たないという意味の「諍い果てての千切木」という諺からとられた言葉です。弱虫の割には強がる夫と、気は強いが夫思いの妻のやりとりの妙をお楽しみください。

 

 

*本公演は、3演目とも能舞台上に柱はございません。
公会堂座席表(柱なし)
【各座席からの舞台の見え方】ブラウザ環境によって上記の座席表からご覧になれない方や、スマートフォンの方は、こちらのページからご確認ください。
 

出演者紹介

 

野村万作野村万作

1931年生。重要無形文化財各個指定保持者(人間国宝)、文化功労者。祖父故初世野村萬斎及び父故六世万蔵に師事。「万作の会」主宰。軽妙洒脱で緻密な表現の中に深い情感を湛える品格のある芸は、狂言の一つの頂点を感じさせる。芸術祭大賞、紀伊國屋演劇賞、日本芸術院賞、紫綬褒章、坪内逍遙大賞、朝日賞など多くの受賞歴を持つ。

 

野村萬斎野村萬斎

1966年生。野村万作の長男。祖父故六世野村万蔵及び父に師事。重要無形文化財総合指定者。「狂言ござる乃座」主宰。国内外での狂言・能公演に参加する一方、現代劇や映画、テレビに主演するなど幅広く活躍。芸術祭新人賞・優秀賞、芸術選奨文部科学大臣新人賞、朝日舞台芸術賞、紀伊國屋演劇賞等受賞。世田谷パブリックシアター芸術監督。東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会開会式・閉会式のチーフ・エグゼクティブ・クリエーティブ・ディレクター就任。

 

茂山あきら茂山あきら

1952年生。二世茂山千之丞の長男。3歳の時「以呂波」のシテにて初舞台。古典狂言のみならず、新作狂言にも数多く取り組んできた。父・千之丞の影響を受け、テレビ・ラジオ・新劇などに参加する。また演出家としてもオペラからファッションショーまで広く手がけ、「舞台マルチ人間」を目指し活動している 。

 

茂山千之丞茂山千之丞

1983年生。茂山あきらの長男。3歳の時父あきらの主宰する「NOHO(能法)劇団」の「魔法使いの弟子」にて初舞台。同年「以呂波」にて初シテを勤める。2013年より作・演出を手がける新作“純狂言”集「マリコウジ」、コント公演「ヒャクマンベン」を始動し活動中。英語が堪能なバイリンガル狂言師。2018年12月三世茂山千之丞を襲名。