公開日 2017年04月04日

トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア 第75回定期演奏会

ベートーヴェン 夏のシンフォニー
沼尻竜典の弾き振りによるモーツァルト ピアノ協奏曲全曲演奏第15弾

numajiri
沼尻竜典(音楽監督・指揮/ピアノ)
2017年7月29日(土) 15:00開演
三鷹市芸術文化センター 風のホール
チケット
*本公演は終了しました。    
【全席指定】会員 S席5,400円  A席4,500円
一般 S席6,000円  A席5,000円
*U-23(23歳以下/S席・A席共通) 3,500円
●三鷹市内在住・在学の小学生から高校生2,000円
*会員・一般券ご購入者と同伴の場合のみ適用(電話予約のみ)
*中学生以上の方は公演当日に身分証明書をご持参ください。
出演沼尻竜典(音楽監督・指揮/ピアノ)
トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア(管弦楽)
曲目オネゲル:夏の牧歌
モーツァルト:ピアノ協奏曲第18番変ロ長調K.456
ベートーヴェン:交響曲第6番ヘ長調op.68『田園』
チラシPDFflyer[PDF:724KB]
託児サービス申込終了  

主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団

電話:0422-47-5122(三鷹市芸術文化センターチケットカウンター)

※一部先行して掲載されている公演情報から曲目が変更となっております。当財団ウェブサイトおよびチラシに掲載されている曲目が最新のものとなります。予めご了承ください。

C_YUSUKETAKAMURA
©YUSUKE TAKAMURA

トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア第75回定期演奏会は、夏の音楽をテーマにした選曲と沼尻竜典の弾き振りで、モーツァルトのピアノ協奏曲から成るプログラムをお贈りします。

冒頭を飾るのは、プーランク、ミヨーといった若手作曲家グループ、“フランス六人組”の一人、オネゲルが、スイスの景勝地で書いた交響詩『夏の牧歌』。ランボーの詩『イリュミナシオン』の一節に霊感を得たこの作品から、風光明媚なアルプス地方の夏の光景を想起させることでしょう。

そして、“ここ、三鷹でしか聴けない”沼尻竜典の弾き振りでお届けするのは、モーツァルトのピアノ協奏曲第18番。3月の定期演奏会で演奏された第22番と同様に、モーツァルトがウィーンで大活躍していた頃の作品で、才能豊かな女性ピアニスト、パラディスのために作曲されました。初演を聴いた皇帝ヨーゼフ二世が、「ブラーヴォ、モーツァルト!」と叫んだ、と父レオポルトが娘(モーツァルトの姉)ナンネルに書いた手紙が残っており、1年半後に完成する歌劇『フィガロの結婚』に相通じる華やかさ、軽快さも感じられる作品です。

後半は、今年没後190年を迎えるベートーヴェンの交響曲から、1808年夏に完成の『田園』を取り上げます。2007年の第43回の再演以来、実に10年ぶりの演奏に期待が高まります。初演に用いた第1ヴァイオリンのパート譜に、自ら「田舎での生活の思い出。絵画というよりも感情の表出」などと書き込むなど、単なる自然描写にとどまらず、のどかな田園の印象に基づく感情の表現が垣間見えます。

沼尻の指揮と“ミタカ・フィル”の精緻な合奏から生まれる豊かなオーケストラ・サウンドが、爽やかな風と煌めく太陽の光を運びます。どうぞお聴き逃しなく。

好評企画 リハーサル見学会

本公演の前日に行われるリハーサルの一部をご覧いただく見学会を開催します。

【日時】 2017年 7月28日(金) 14:00〜15:00
【定員】 60人
【要予約】 Tel: 0422-47-5122
【受付開始】 会員4/12(水) 一般4/19(水)
【参加方法】 本公演のチケット持参の方は無料。見学会のみご希望の場合は、当日500円をいただきます。


三鷹市出身の指揮者、沼尻竜典さんが音楽監督を務めるトウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア(以下、ミタカ・フィル)は、2016年春、テレビ朝日系列『題名のない音楽会』への出演や、同年7月の静岡音楽館AOIでの演奏会、さらには2017年3月の『東京・春・音楽祭』にも出演するなど、三鷹市以外でもその演奏機会が増えています。

沼尻さんの紫綬褒章受章 2017年4月、沼尻さんの紫綬褒章受章のニュースがクラシック音楽界に飛び込んできました。紫綬褒章は学術、芸術、技術開発、スポーツ等の分野の功労者を対象に贈られるもので、沼尻さんは、オペラの普及と現代音楽への取り組みが評価されてこのたび受章されました。現在、ドイツ・リューベック歌劇場音楽総監督および滋賀県のびわ湖ホール芸術監督という要職に就く沼尻さんは、ミタカ・フィルの音楽監督を務めるほか、みたかジュニア・オーケストラのアドバイザー、市内の小学校への訪問授業にも携わり、出身地の「三鷹発」にこだわった活動も展開しています。沼尻さんからは、「このたびの受章は、三鷹での一連の取り組みも対象になっていると思います。」とのお言葉をいただきました。

オーケストラのメンバーについて 最近では、国内のプロ・オーケストラのみならずヨーロッパのオーケストラに所属するメンバーの参加も増えてきました。これは、それぞれの国での経験を持ち寄ることで、ミタカ・フィルの演奏にさらなる表現の多様性を獲得できるという沼尻さんの思いの表れです。

好評企画「リハーサル見学会」 ミタカ・フィルは、公演日の三日前より風のホールでリハーサルを行っています。メンバーが普段それぞれのオーケストラやアンサンブル、ソロ活動で重ねてきた経験が最終的にミタカ・フィルのサウンドになっていく過程を目の当りにするのは、演奏会を聴くとは違う楽しみがあります。そこで、2016年7月の公演より、本番前日のリハーサルの1時間をお客さまに公開する「リハーサル見学会」が始まりました。「オケに親しみをもちました。」「曲が仕上がるまでがよくわかり、楽しめました。」「みなさん自由に意見が言えて、和やかなリハーサルでした。」「沼尻さんとメンバーがリハーサルで活発に意見交換し、それが実際の演奏に反映されるのですね。民主的で和気あいあいとした雰囲気が素晴らしい。」という感想がお客さまから寄せらせています。ミタカ・フィル未体験の方は、演奏会のチケットをお求めになる前の「お試し」にいかがでしょうか?

トウキョウ・ミタカ・フィルハーモニア定期演奏会はここをチェック!!

マエストロ沼尻のプレトーク
ミタカ・フィルの定期演奏会では、演奏に入る前に必ず指揮者のプレトークがあります。開演時刻になると、舞台袖からマイクを持って沼尻さんが登場し、当日の演奏曲目に関するエピソードやコンサートの舞台裏などが話題の中心ですが、沼尻さんのよどみない面白く刺激的な(!)トークは、定期演奏会の名物にもなっており、「演奏はもちろん、毎回沼尻さんのプレトークが楽しみ」「沼尻さんは落語研究会のご出身では!?」とアンケートに書かれるほどです。

「ピアニスト 沼尻竜典」が楽しめるのは三鷹だけ!
沼尻さんは指揮者であり作曲家、そして実はピアノの名手としても知られています。そこで、あらゆるジャンルの作曲を手がけ、ピアノの名手でもあったモーツァルトの姿を重ねるようにして、沼尻さんの弾き振りによるモーツァルトのピアノ協奏曲全曲演奏シリーズが2001年11月に始まりました。歌心と音楽する喜びにあふれた沼尻さんのピアノとミタカ・フィルの抜群のコンビネーションは一聴の価値ありです!

第75回定期演奏会 今回のプログラムは、ヨーロッパの爽やかな夏のイメージを想起させる2曲―スイスの作曲家、オネゲルの『夏の牧歌』、ベートーヴェンの交響曲の中でも人気の高い交響曲第6番『田園』と、沼尻さんのピアノ弾き振りによるモーツァルトのピアノ協奏曲第18番の計3曲です。お客さまの中には、ピン!ときた方もいらっしゃるかもしれませんが、先の2曲の演奏は、実はトウキョウ・モーツァルトプレーヤーズ時代の第17回定期演奏会(1999年7月)以来です。ぜひ、皆さまのご来場をお待ちしております。

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