公開日 2024年08月25日

<企画展示>

石井立文庫公開記念
石井立が遺したもの
-編集者としての喜びは《できるかぎりよき本》をつくること-

監修安藤 宏(東京大学名誉教授)

2024年8月27日(火)~12月1日(日) 10:00~18:00 観覧無料
太宰治展示室 三鷹の此の小さい家(三鷹市美術ギャラリー)

【休館日】*月曜日が休日の場合は開館
月曜日、9/11(水)、9/12(木)、9/17(火)、9/18(水)、9/24(火)、9/25(水)、
10/15(火)~10/17(木)、10/22(火)~10/25(金)、11/5(火)、11/6(水)

晩年の太宰治を担当した筑摩書房の編集者石井立(いしいたつ・1923–1964)。その約300点におよぶ資料が「石井立文庫」として三鷹市に寄贈されたことを記念し、企画展示「石井立が遺したもの ―編集者としての喜びは《できるかぎりよき本》をつくること―」を開催いたします。


三鷹市美術ギャラリー
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL(コラル)5階→会場地図
電話:0422-79-0033 *展示替えなど臨時休館あり
三鷹市美術ギャラリー開館状況(お知らせ)

主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団、三鷹市
協力:筑摩書房

『井伏鱒二選集』の真(まこと)


石井立宛 太宰治『斜陽』 新潮社/1947年
太宰が石井のために、扉頁にダンテの言葉を記した献呈本

 

終戦後、三鷹に戻った太宰は『井伏鱒二選集』の刊行を企図しましたが、第四巻後記を遺して帰らぬ人となり、全巻の刊行を見届けることはありませんでした。

太宰の晩年にささやかれる師・井伏鱒二との確執については、この選集が深く関わっていると指摘されています。本章では、著者の井伏と選者である太宰の意向が食い違いをみせていたことを語る資料を中心に、石井宛の太宰の署名入初版本などの自筆資料を公開します。

 

 

編集者としての喜び -《できるかぎりよき本》をつくること-


小山清 石井立宛葉書 1954年9月14日
石井の勤める筑摩書房の創設者 古田晁が太宰治全集の刊行を企画していることの報告

 

「石井立文庫」には、太宰文学を後世に伝えるためにさまざまな分野で力を尽くした石井立の姿と、作家たちとの信頼関係がうかがえる資料が遺されています。

本章では、《できるかぎりよき本》を世に出すことを信念とした石井が、40歳という若さで亡くなるまでの活動に光を当てます。太宰だけでなく、井伏鱒二、小山清、三浦哲郎らそうそうたる作家たちと交わした書簡や葉書などにもご注目ください。

 

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