公開日 2019年12月26日

【開催中止のお知らせ】
 新型コロナウイルスの影響に伴い、本公演は開催を中止させていただくことになりました。なお、チケットをご購入いただきました全てのお客様には、『往復葉書』『電話』『メール』にてご連絡を差し上げます。公演を楽しみにしていただいたお客様には、心よりお詫びを申し上げます。
 
 
iaku『あたしら葉桜』

2020年4月17日(金)〜26日(日) 全12公演 
三鷹市芸術文化センター 星のホール

チケット
***新型コロナウイルスの影響に伴い、開催中止となりました。***     
【全席自由】(日時指定・整理番号付) 【託】託児あり
【会員】 前売2,500円・当日3,000円 
【一般】 前売3,000円・当日3,500円
【U-25(25歳以下)】 前売2,000円・当日2,500円
【高校生以下】 前売・当日とも1,000円
*公演当日、年齢を確認できる書類または学生証を拝見

★早期観劇割引・平日昼公演割引は、すべて500円引き
*「U-25」は、公演当日の年齢
出演作:横山拓也 演出:上田一軒 出演:林 英世、松原由希子
チラシPDF
託児サービスあり  *4/18のみ *未就学児は入場できません。

主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団

電話:0422-47-5122(三鷹市芸術文化センターチケットカウンター)

お見合い相手の、自分への気持ちを掴みあぐねて、前に進めずにいる娘と、
その娘を優しく見守りつつも、心配のあまり、つい口を挟んでしまう母。
そんな、母と娘が織り成す柔らかな心の揺れを、丁寧な会話劇として描きあげた、
日本演劇史にその名を残す稀代の劇作家・岸田(きしだ)國士(くにお) の傑作戯曲『葉桜』。
今回のiaku公演は、その『葉桜』の朗読と、その『葉桜』をモチーフに作り上げた、
横山拓也のオリジナル戯曲による舞台『あたしら葉桜』の同時上演です。
上質な戯曲と、役者の演技力が導く、温かくも切ない、珠玉の会話劇。
若い方から、ご年配の方まで、すべての世代に観ていただきたい素晴らしい舞台が、ここにあります。

iaku『あたしら葉桜』
『あたしら葉桜』2018年5月 / こまばアゴラ劇場
iaku『あたしら葉桜』
『あたしら葉桜』2018年5月 / こまばアゴラ劇場

 

岸田國士初期の名作「葉桜」をモチーフに、横山拓也が現代的な視点から母娘を描く「あたしら葉桜」を、2本同時上演。口語劇のパイオニアといえる岸田戯曲とiakuの関西弁口語を並べることで、その影響や系譜を確認し、エンターテインメントに昇華する。演出は、iakuで長く横山とコンビを組んできた上田一軒。キャストには第20回(2017年度)関西現代演劇俳優賞・女優賞の林英世と同・奨励賞の松原由希子の関西の実力派の二人が並ぶ。

 
『あたしら葉桜』 あらすじ

古くて隙間だらけの一軒家。「アイネキュッヘンシャーベ」が逃げ込んだ和室に、母と娘は恐る恐るやってくる。口にするのもおぞましいアイツを退治するため、二人はあれやこれやと悪戦苦闘。やがて、娘の恋人の話になる。ドイツへの海外赴任が決まっている恋人についていくことを決心しきれない娘。母は娘の気持ちを後押ししきれずにいる。

 

今回の公演に寄せて、横山拓也さんからのメッセージ

作:横山拓也
横山拓也(撮影:堀川高志)

現代のテレビドラマなどに見る口語セリフの第一人者とも言われる岸田國士。セリフの書き様に徹底的にこだわった岸田國士にシンパシーを持っています。彼の初期作品の数々から、当時に生きる人たち(庶民よりは少し裕福な人たち)の日常のニオイが嗅げる面白味は、戯曲が時代を越えて存在する意義を感じさせてくれます。私もセリフにこだわった作品づくりを行なっているので、いつか時代を経ても楽しんでもらえるものを書ければ、と思っています。『葉桜』(朗読)と『あたしら葉桜』の連続上演は、二つの時代と、二人の作家を並べて見つめる企画です。文豪に肩を並べる気はさらさらありませんし、勝つとか負けるとかでもありませんが、こうやって勝手に真っ向勝負を挑めるのは、なかなか楽しいです。

 

演出・上田一軒さんからのメッセージ

演出:上田一軒
上田一軒

岸田國士の『葉桜』を初めて読んだときは、なんだかよくわかんなかった。で、演出することになって読んでみたら、「これはなんだか読めば読むほどよくできてる台本だ」と思うようになった。
横山拓也の『あたしら葉桜』は、読んでいきなり面白かった。で、演出しだしたら、「これはなんだか意外に骨のある台本だ」と思うようになった。
岸田國士さんは昔、「何かを云ふために戯曲を書くのではない。戯曲を書くために何かしらを云ふのだ」と言った。この感覚、すごくよくわかる。2つともそんな作品だ。岸田國士が切り開いた日本語の世界を横山拓也が引き継いでいる。

 

 

出演・林 英世さんからのメッセージ

林英世
林 英世

静かな稽古場でしたね、前回。ま、稽古場に絶対的に人数が少ないということもあるんですけど。私も、松原さんも余分なおしゃべりをしない人で、演出助手の鎌江ちゃんも物静かだし、一軒さんも口下手だし。そう、口下手な演出家。言葉が少しずつ出てくるんですよね、謎のような言葉が。それを少しずつ、蜘蛛の糸みたいに稽古場に張っていくんですよ。そのふわっとした糸を捕まえるのが大変で、謎解きみたいで、面白かったです。再演できるのはとても嬉しいです。とにかく真っ白な気持ちで臨みたいというのが一番ですね。一軒さんの蜘蛛の糸にグルグル巻きにされたいと思います。稽古場は今回も静かだと思いますよ。

 

 

出演・松原由希子さんからのメッセージ

松原由希子
松原 由希子

私は願いをあまり口にしない習性を持った人間です。大ごとにした後、叶わなかったなんて耐え難いですから。
何を隠そう初演時も、再演できたらどんなに嬉しいだろうと思ってるくせに「再演したいね。」と言われたときにはニヤニヤ笑顔を返すという方法でお茶を濁しました。
林英世さん演じる母親との会話に集中した世界は、役の物語とは裏腹に役者としては自由で安心できる舞台空間だったことを記憶しています。このたび初演を観劇くださった皆様のおかげで密かな願いが叶いました、やっと言えます。あの空間を再び同じメンバーで作れる。この上ない幸せです。

 
劇団プロフィール

劇作家・横山拓也による大阪発の演劇ユニット。緻密な会話が螺旋階段を上がるようにじっくりと層を重ね、いつの間にか登場人物たちの葛藤に立ち会っているような感覚に陥る対話中心の劇を発表している。間口の広いエンタテインメントを意識しながら、大人の鑑賞に耐え得る作品づくり、繰り返しの上演が望まれる作品づくりを心掛け活動中。
代表作として2009年「エダニク」(第15回日本劇作家協会新人戯曲賞)、2013年「人の気も知らないで」(第1回せんだい短編戯曲賞大賞)のほか、近年の発表作に2018年「逢いにいくの、雨だけど」(第22回鶴屋南北戯曲賞ノミネート)、2019年「あつい胸さわぎ」がある。
HP|http://www.iaku.jp Twitter|@iaku_info

インタビュー

iakuの主宰であり、本作品の脚本を務めた横山拓也さんに、お話を伺いました。
インタビューは、こちらのページからご覧ください。☞ http://mitaka-sportsandculture.or.jp/interview/20200417interview/