公開日 2025年03月01日

三鷹市芸術文化センター 星のホール
チケット | チケット発売中
【全席自由】(日時指定・整理番号付き)【会員】 前売3,000円・当日3,300円 【一般】 前売3,500円・当日3,800円 【U-22】 前売・当日とも2,500円(当日身分証拝見) 【高校生以下】 前売・当日とも1,000円(当日学生証拝見) ★早期夜公演割引の回は、すべて300円引き *「U-22」および「高校生以下」は、いずれも公演日時点 *未就学児は入場できません。 ![]() ★…早期夜公演割引 【託】…託児サービス アフタートークあり(各回、劇団普通主宰・石黒麻衣とのトーク) 5月31日(土) 18:30の回 ゲスト 岩松 了(劇作家) 山内ケンジ(劇作家・映画監督) 6月 1日(日) 14:00の回 ゲスト 松井 周(劇作家・演出家・俳優) 6月 4日(水) 14:00の回 ゲスト 徳永京子(演劇ジャーナリスト) 6月 7日(土) 18:30の回 ゲスト 森元隆樹(演劇ジャーナリスト・プロデューサー) *ゲスト プロフィール |
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出演 | 作・演出 石黒麻衣 出演 用松 亮、安川まり、坂倉なつこ(青年団)、泉 拓磨、 吉田 庸(青年団)、渡辺裕也、川口雅子、青柳美希、石黒麻衣 |
チラシPDF | |
託児サービス | あり *5/31(土) 14:00の回のみ |
主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団
電話:0422-47-5122(三鷹市芸術文化センターチケットカウンター)
あらすじ
老いた父、老いた母、そして私。
ある地方の老夫婦の暮らす一軒家で、少し前から、普段は見かけぬ娘が生活をしている。いつもは老夫婦の妻が運転する車は車庫に入れられたまま、娘は徒歩でスーパーに買い物に出かけ、時々家の前にタクシーが停まり、娘と年老いた父親が乗り込んでどこかへ出かけていく。伸びた庭の草を娘がむしっている。
地方の何の変哲もない小さな家庭を舞台に、そこに生活する者の埋もれそうな小さな声を聞く。全編茨城弁で紡ぐ家族の物語。
今回の公演に寄せて、石黒麻衣さんからのメッセージ
この作品は、コロナ禍の日常での出来事を描いたものであり、コロナ禍の只中で初演を上演いたしました。普段過ごしている日常が、変わらずずっと続くものではなく、いかに頼りなく不確かで、はかないものの上に成り立っていたかを今でもよく考えます。生活とはすべて、そういうものなのかもしれません。少しだけ状況が落ち着いた今、この作品をより俯瞰して描けるような気がしております。薄れつつある記憶と、確かにそこにあった市井の人々の生活を丁寧に思い返し記録する気持ちで、この作品と向き合うことが出来ればと思っております。
【劇団プロフィール】
石黒麻衣(劇作家・演出家・俳優)主宰の団体。
2013年旗揚げ。家族やきょうだい、友人のような身近な人々の日常を独自の緊張感とリアリティを追求した会話で描く。近年は、出身地の茨城弁による全編方言芝居を主に上演している。2020年9月には、豊岡演劇祭2020フリンジに参加。2021年には、MITAKA“Next” Selection 22ndに選出。2022年には、ユーロスペース主催のテアトロコントに出演。佐藤佐吉賞2022にて『秘密』が最優秀脚本賞を受賞。
HP: http://gekidan-futsu.com
X(旧Twitter): @gekidan_futsu
アフタートーク【ゲスト プロフィール】

岩松 了 劇作家
『お茶と説教』で劇作家デビュー。『蒲団と達磨』で岸田國士戯曲賞受賞。その後所属していた劇団東京乾電池を離れ、多数の戯曲を発表。主な作品に『アイスクリームマン』『月光のつゝしみ』『水の戯れ』『テレビ・デイズ』(読売文学賞受賞)『シブヤから遠く離れて』『シダの群れ』『薄い桃色のかたまり』(鶴屋南北賞受賞)『いのち知らず』など。俳優としての活動もあり、多くのドラマや映画に出演している。

山内 ケンジ 劇作家・映画監督
劇作家・映画監督・CMディレクター。演劇では城山羊の会を主宰、『トロワグロ』(15年)第59回岸田國士戯曲賞、『温暖化の秋~Hot Autumn』(22年)第74回読売文学賞戯曲シナリオ部門を受賞。最新作は『平和によるうしろめたさの為の』(下北沢B1・24年)。映画は、『ミツコ感覚』(11年)『友だちのパパが好き』(15年)『At the terraceテラスにて』(16年)『夜明けの夫婦』(22年)、最新作は『アジアのユニークな国』(25年)。

撮影:平岩享
松井 周 劇作家・演出家・俳優
劇作家、演出家、俳優。1972年生まれ。東京都出身。1996年、平田オリザ主宰の青年団に俳優として入団。2007年に劇団「サンプル」を結成し、独立。2010年NYタイムズで「日本における最も重要な演出家の一人」と紹介された。2011年『自慢の息子』で岸田國士戯曲賞受賞。作品が伊、仏、米、台湾、韓国で翻訳上演され、国内外で高い評価を受けている。またNHKが立上げた脚本開発特化チーム<WDR>のメンバーに選ばれ、NHK土曜ドラマ『3000万』の脚本を手がける。2020年より「演劇」を通して世の中に思いをめぐらそうと立ち上げたスタディ・グループ、「松井周の標本室」を運営している。

撮影:宮川舞子
徳永 京子 演劇ジャーナリスト
東京芸術劇場企画運営委員。せんがわ劇場演劇アドバイザー。読売演劇大賞選考委員。緊急事態舞台芸術ネットワーク理事。朝日新聞に劇評執筆。演劇専門誌act guideに『俳優の中』連載中。ローソンチケットウェブメディア『演劇最強論-ing』企画・監修・執筆。著書に『「演劇の街」をつくった男─本多一夫と下北沢』、『我らに光を─蜷川幸雄と高齢者俳優41人の挑戦』、『演劇最強論』(藤原ちから氏と共著)。

森元 隆樹 演劇ジャーナリスト・プロデューサー
1964年、広島県生まれ。早稲田大在学中に劇団を結成。劇団解散後の1994年9月、三鷹市スポーツと文化財団の前身である三鷹市文化振興事業団に就職。以降、演劇企画員として、1995年11月の三鷹市芸術文化センターの開館から今春2025年3月まで、三鷹市芸術文化センター星のホールに今後が期待される若手劇団を招聘する「MITAKA "Next" Selection」をはじめ、数多くの演劇公演の企画・制作・運営に携わる。現在、読売演劇大賞選考委員。『ぴあ+』に「演劇の水先案内人」として、毎月のお薦めステージを執筆中。