薄暮の空間I–2011（2011年）

【終了】
福島修子 ～私の存在論～

私たちの知る休日の薄曇りの動物園は、日常の延長線上にある幸福感がどんより垂れこめているようです。しかし福島の描く一見抽象と見まがう動物たちの空間は、そんな幸福感を底に沈めてまったくちがった風景を浮かび上がらせています。追い込まれた形態が向かう先は何処か。福島ならきっとこう答えるのではないでしょうか。それはあなた、ご自分でお考えになってくださいな、と。

60年を超える画業から、後期の代表作9点とスケッチ3点を紹介します。具象に踏みとどまる画家の、独自の存在論とも呼び得る展覧です。どうぞごゆっくりご覧ください。