公開日 2019年12月17日

太宰治文学サロン企画展示

トカトントン

~音を巧みに、心に残す~

【お知らせ】新型コロナウイルス感染拡大防止のため2020年3月7日(土)から臨時休館となっていることに伴い、休館中に会期を終えてしまうことから、2020年9月13日(日)まで延長することといたしました。

2019年12月17日(火) 〜 2020年6月7日(日) *会期延長2020年9月13日(日)まで
観覧時間 10:00〜17:30
会場:太宰治文学サロン
「群像」 昭和22年1月 講談社
休館日

月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、休日を除く翌日・翌々日が休館)

入館料入館無料
主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団

電話:0422-26-9150(太宰治文学サロン)

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戦中も精力的に作品を発表、刊行しながら筆を折ることなく創作を続けた太宰治ですが、昭和20(1945)年4月2日に三鷹を離れ、翌年11月14日に帰京するまでの間に発表されたその作品数は十作を優に超えます。その中に、昨今注目を集めるオノマトペをタイトルに用いた「トカトントン」という、一風変わった名前の作品があります。

この作品は疎開中に書かれたもので、戦後の人々が抱く社会への「幻滅」と「虚無」を間接的に語らせるところに作者の感性が感じられるという高評価を得ました。

戦後の太宰の胸中を表すかのように、作中で繰り返し鳴り響く「トカトントン」。「音」を用いた太宰独特の世界観をお楽しみください。

*「オノマトペ」(仏語 onomatop'ee)は、日本語に訳すと擬音語、擬声語、擬態語などを意味します。


【MITAKA ARTS NEWS】

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