公開日 2017年10月17日

横山操展 ~アトリエより~

図録販売中

2018年8月4日(土)~10月14日(日)*終了しました
会場:三鷹市美術ギャラリー
開館時間 10:00-20:00(入館は19:30まで)
休館日

月曜日

(9/17、9/24、10/8は開館)、9/18(火)、9/25(火)、10/9(火)
観覧料

会員480円/一般600円/65歳以上・学生(大・高)300円
*中学生以下および障害者手帳等をお持ちの方は無料

三鷹市美術ギャラリー
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL(コラル)5階→会場地図
電話:0422-79-0033
主催:三鷹市美術ギャラリー・公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団

助成:芸術文化振興基金 芸術文化振興基金

 

出品作品リスト[PDF:150KB]

図録正誤表[PDF:94.5KB]

1920(大正9)年、新潟県西蒲原郡吉田町(現・燕市)に生まれた横山操は、高等小学校卒業後14歳で上京し、文京区にあった図案社などで働きながら画家としての道を少しずつ歩きはじめます。しかし20歳で召集、中国各地を転戦してのちはシベリアに抑留され、復員は1950(昭和25)年、ほぼ10年後でした。その後は川端龍子の青龍社を中心に、自らの生きる「今」を力強い大画面の日本画で描くと同時に、故郷の山並みや夕景を独自の叙情性で表現してきました。

復員の翌年結婚し、1952(昭和27)年には長女を授かり、品川区大井庚塚町(現・大井七丁目)、世田谷区松原町(現・松原)と移り住みながら、1959(昭和34)年三鷹市大沢に自宅とアトリエを建てます。その際に過去の作品の大半を焼却したのは、どのような理由からか覚悟からか、それに応えるように以後ますます目を見張る活躍をすることになりました。

1966(昭和41)年には多摩美術大学日本画科教授に就任し、後進の指導にも情熱を注ぐようになります。が、1971(昭和46)年4月、脳卒中で倒れ右半身不随となり、利き腕の右手が使えなくなってしまいます。しかし制作に向かう姿勢は止むことなく、リハビリに徹し、11月には絵筆を左手に持ち替えて再び歩みはじめます。そして、≪むさし乃≫など静謐な画面を何点か描くと、1973(昭和48)年3月、再び脳卒中に倒れ、4月1日、帰らぬ人となりました。

 

三鷹市美術ギャラリーでは、1993(平成5)年10月の開館記念展で横山操を取り上げました。≪網≫≪川≫、そして≪十勝岳≫といった数メートルにおよぶ大画面の代表作を展示し、没後20年を記念するものでした。今回、開館25周年を記念し再び横山操を取り上げますのは、一昨年操夫人の基子氏がお亡くなりになり、アトリエの調査に入らせていただいたのがきっかけになりました。今まで未陳であった作品など、開館記念展とはまた異なる操の横顔を見せられるのではないかと企画した次第です。一見小品が主体ながら、そこにもまぎれもない横山操の姿があります。どうぞ、ごゆっくりご覧ください。

 

【他美術館での横山操作品展示情報】

●東京国立近代美術館 平成30年度第2回所蔵作品展「MOMATコレクション」 2018年10月6日~2019年1月20日*展示替えあり

●三重県立美術館 日本画*大研究展 2018年9月11日~10月14日 

 

《白梅図屏風》
《白梅図屏風》 1963年 福井県立美術館蔵
青い服の女
青い服の女 多摩美術大学蔵
梅に鶯
梅に鶯 1951年 多摩美術大学蔵

 

スケッチ 各所
スケッチ 各所 多摩美術大学蔵
舞妓 横顔
舞妓 横顔 1956年頃 福井県立美術館蔵
「嘉定具」
「嘉定県」 1966年 多摩美術大学蔵

 

小説「石版東京図絵(作:永井龍男)」挿絵 原画  小説「石版東京図絵(作:永井龍男)」挿絵 原画  小説「石版東京図絵(作:永井龍男)」挿絵 原画
小説「石版東京図絵(作:永井龍男)」挿絵 原画 1967年 三鷹市美術ギャラリー蔵

 

《むさし乃》
《むさし乃》 1973年 三鷹市美術ギャラリー蔵
アトリエに遺されていたイーゼルと未完の作品
アトリエに遺されていたイーゼルと未完の作品
多摩美術大学蔵
国際基督教大学教会堂
国際基督教大学教会堂
三鷹市美術ギャラリー蔵

 

筆
筆 多摩美術大学蔵
羽根箒
羽根箒 多摩美術大学蔵
パレット
パレット 多摩美術大学蔵

 

関連プログラム ワークショップ
こどもアートクラブ (くろ)のスケッチブック  *終了しました

こどもアートクラブ 黒のスケッチブックえんぴつ、木炭(もくたん)(すみ)、コンテ・・・色々(いろいろ)(くろ)でいろいろな()()いてみよう

【日時】 2018年8月25日(土)10:30~15:30
【会場】 三鷹市美術ギャラリー、三鷹市芸術文化センターB1Fアートスタジオ
     *会場間の移動は路線バスとなります。
【企画・進行】 NPO MAG-net(マグネット)
【対象・定員】 小学生~中学生・20人
【参加費】 2,000円(材料費込み)
【持ち物】 1)お弁当・水筒・お手ふき
      2)バス代(現金(小学生50円・中学生220円)またはICカード)
      3)参加受付票(参加決定者に後日送付いたします)
      ★動きやすく、汚れてもよい服装と靴でご参加ください。
【チラシ】 PDFファイル[661KB]

【申込方法】 往復はがき または faxにて
       1)住所 2)氏名(ふりがな) 3)性別 4)学校名 5)学年
       6)電話番号・fax番号(faxでお申込みの方にはfaxで返信いたします)
       7)どこから情報を得たのか
       8)往復はがきの方は返信用はがき宛先(住所・氏名)をご記入のうえ、
       〒181-0013 三鷹市下連雀3-35-1 三鷹市美術ギャラリー ワークショップ係 宛 (fax:0422-79-0030)
       にお送りください。
【申込締切】 2018年8月14日(火)必着 ※申込者多数の場合は抽選となります
       *抽選結果は、はがきまたはFaxで8月19日までにご連絡いたします。

*応募は締め切りました。参加案内をはがきまたはFaxで8/15に送付いたしました。案内が届かない方はご連絡ください。

 *保護者の方の見学はお断りしておりますのでご了承ください。

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