公開日 2021年09月09日
太宰治展示室 三鷹の此の小さい家(三鷹市美術ギャラリー)
問い合わせ先:太宰治文学サロン(電話:0422-26-9150)
昭和14年(1939)9月1日に三鷹に転居した太宰治は、昭和23年6月に亡くなるまでを〈下連雀一一三〉で家族と暮らし、「走れメロス」「東京八景」など、多くの作品を世に送り出しました。借家だった自宅は六畳、四畳半、三畳の間取りで、六畳間を書斎兼応接間にして、訪れる弟子たちと、日々、文芸談義を重ねました。
昨年末に開設した「太宰治展示室 三鷹の此の小さい家」は、その自宅を実寸で再現した展示室です。このたび、六畳間の体験型展示室にて「みたか太宰治作品俱楽部」を開講することになりました!記念すべき第一話目の太宰作品は、終戦後に郷里から三鷹へ戻る前に書かれた「トカトントン」です。
受講生の皆様は「トカトントン」を事前に読んでからご参加いただきます。作品についての感想や疑問などを意見交換することによって、講師から作品の成立過程や文学作品の読み解き方などを教わる講座です。
「太宰治」と「弟子」の気分を味わうかのような疑似体験を通して、各々の太宰文学の味わい方や感受性を共有しながら、太宰治の創作手法や太宰作品の新たな魅力を発掘してみませんか。
【申込方法】
参加費無料 定員:6人 *申込多数の場合は抽選
往復はがきに、参加者氏名、住所・電話番号、申込の動機、返信はがきに宛先をご記入の上、
〒181-0013 三鷹市下連雀3-16-14 グランジャルダン三鷹1階 太宰治文学サロン
みたか太宰治作品俱楽部係 宛てにお送りください。
【申込締切】*申込は締め切りました。
10月4日(月)必着 *申込はお1人様1通のみ
【指定作品】「トカトントン」 *当選された方で作品が収録された書籍などが入手困難な方については、後日、テキストを送付いたします。
【講師】平 浩一(国士舘大学教授)
国士舘大学教授。「昭和初年代の文学状況の研究」で第15回窪田空穂賞受賞(2008年)。著書に『「文芸復興」の系譜学―志賀直哉から太宰治へ』、『太宰治と戦争』(共著)などがある。太宰治を中心に日本近代文学の研究をすすめ、「小説に何らかの「謎」を見つけ、いろいろな方法で「謎解き」をし」、「その過程を通じて、同じ小説でも様々な読み方が可能になり、より楽しめる」(国士舘大学HPコラムより)指導法によって、文学作品を自力で読み解いていく力を発芽させながら近代文学への親しみを深めることに主眼を置いている。