公開日 2023年09月21日
【次回展覧会】
HAIBARA Art & Design 和紙がおりなす日本の美
会場:三鷹市美術ギャラリー
開館時間 | 10:00-20:00(入館は19:30まで) |
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休館日 | 月曜日 (1月8日、2月12日は開館)、1月9日(火)、2月13日(火)、年末年始(12月29日~1月4日) |
観覧料 | 一般600円/65歳以上・学生(大・高)300円 |
〒181-0013 東京都三鷹市下連雀3-35-1 CORAL(コラル)5階→会場地図
電話:0422-79-0033
主催:三鷹市美術ギャラリー・公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団
協力:株式会社 榛原-はいばら-
日本橋に店舗を構える「榛原-はいばら-」は、1806(文化3)年に創業し熱海製雁皮紙をはじめとする高級和紙や、小間紙と呼ばれる装飾用の加工紙(千代紙、書簡箋、熨斗ほか)などを販売してきました。18世紀の終わり頃から製造が開始された熱海製の雁皮紙は、墨の付きが良く緻密で上品な光沢があり、従来の楮製の紙に代わる高級紙として江戸の数寄者たちに広く愛用されるようになります。雁皮紙を加工した和紙製品には、美しい彩色や同時代の画家による装飾が施され、榛原は上質かつ洗練された高級和紙舗としての評判を得ます。
明治時代になると、高度な木版摺りの技術とデザイン性を兼ね備えた榛原の商品は、日本を代表する工芸品として海外から高く評価され、国内外の博覧会で受賞を重ねました。
今回の展覧会では、おもに明治から昭和初期にかけて榛原で製作された貴重な品々をご紹介します。河鍋暁斎(1831-1889)や川端玉章(1842-1913)が手がけた華麗な千代紙や、同時代の画家たちによる団扇や団扇絵、美しい絵柄の絵封筒や絵半切(便箋)は、当時の人々に身近で上質な〈美〉との触れあいをもたらしました。
また、榛原の当主たちは商品の研究も兼ねて、同時代の芸術家たちと交流を結んできました。特に明治期前半に活躍した三代目当主榛原直次郎は美術への関心が高く、伝統的な日本美術の復興を目的として結成された龍池会に入会し、日本青年絵画協会(のちの日本美術院)の設立を援助するなど、美術界と深いつながりをもっていました。こうした榛原と美術家たちとの関わりについても注目し、柴田是真(1807-1891)や河鍋暁斎、竹久夢二(1884-1934)が手がけた仕事の数々をご紹介します。
日本の紙文化と伝統木版画の流れを受け継ぐ小間紙の魅力と、豊かなデザインの数々をお楽しみください。
会期中、一部展示替あり
(前期:2023年12月16日(土)-2024年1月21日(日)、後期:2024年1月23日(火)-2月25日(日))

千代紙〈牡丹〉河鍋暁斎 木版多色摺

千代紙〈重陽〉河鍋暁斎 木版多色摺

千代紙〈貝合わせ〉川端玉章 木版多色摺

千代紙〈汐汲み〉 木版多色摺

千代紙〈洲浜〉 木版多色摺

千代紙〈八重菊〉 木版多色摺

絵短冊〈十二ヶ月絵短冊〉(部分)長野草風 木版多色摺

団扇絵〈砧打つ女〉川端玉章 木版多色摺

団扇〈雨の奥多摩〉川瀬巴水 木版多色摺

絵封筒〈洋風絵封筒〉 木版多色摺

ぽち袋〈たとう入りぽち袋「食道楽」〉 木版多色摺

ぽち袋〈招き猫〉 木版多色摺

ぽち袋〈千両箱〉 木版多色摺

ぽち袋〈宝船〉竹久夢二 木版多色摺

団扇絵〈酔後の亀〉柴田是真 木版多色摺

団扇絵〈景〉伊藤綾春 木版多色摺

団扇絵〈蒲公英(タンポポ)〉竹久夢二 木版多色摺
関連プログラム ワークショップ
こどもアートクラブ
ディス イズ my ペーパー
大きな和紙にペタペタコロコロ 好きな模様をデザインしよう
日 時 : 2024年2月18日(日) 10:30~15:30
会 場 : 三鷹市美術ギャラリー、三鷹市芸術文化センターB1Fアートスタジオ
企画・進行 : NPO MAG-net(マグネット)
対象・定員 : 小学生・20人
参 加 費 : 2,000円(材料費込み)
申 込 方 法 : 往復はがき・faxにて
1)氏名・ふりがな 2)住所 3)電話番号 4)性別 5)学校名 6)学年 7)どこから情報を得たのか
8)faxの方はfax番号(faxで返信します) 9)往復はがきの方は返信用はがき宛先(住所・氏名)
をご記入のうえ、下記申込先にお送りください。
申込フォームからもお申し込みいただけます。
申 込 先 : 三鷹市美術ギャラリー ワークショップ係
[往復はがき]〒181-0013 三鷹市下連雀3-35-1
[fax]0422-79-0030
申 込 締 切 : 2024年2月8日(木) 必着 ※申込多数の場合は抽選
抽選結果に関わらず申込締切後1週間以内に全員にご連絡しますので、連絡がない場合はお問い合わせください。
【関連講座】
はいばらの千代紙で作る 小さな和綴じ本
伝統的な製本技術「和綴じ」を学び、明治大正期の柄を復刻して作られた「はいばらの千代紙」を用いてA6サイズの和綴じ本に仕立てます。
日時: 2024年1月8日(月・祝) 午前の回10:00~12:00、午後の回13:30~15:30
会場: 三鷹市生涯学習センター ホール(三鷹市新川6-37-1 元気創造プラザ4階)
*展覧会場とは異なります
講師: コイドサチコ(手製本作家)
定員: 各回15人
対象: 小学生以上*小学1~3年生は保護者の方と一緒にご参加ください。
受講料: 1,500円、中学生以下500円
申込締切: 2023年12月18日(月)
問い合わせ: 0422-49-2521(三鷹市生涯学習センター)
申込方法等詳細はこちら ※新しいウィンドウで外部サイトを開きます