髙島野十郎 TAKASHIMA Yajuro, 1890−1975

髙島野十郎《けし》
《けし》
1925年 カンヴァス・油彩 53.1×41.0cm
髙島野十郎《蝋燭》
《蝋燭》
制作年不詳 カンヴァス・油彩 22.6×15.5cm

福岡県御井郡合川村(現・久留米市東合川)生まれ。本名は髙嶋彌壽(やじゅ)。

福岡県立中学明善校卒業後、名古屋の旧制第八高等学校を経て東京帝国大学(現・東京大学)農学部水産学科入学。
1916年同学科を首席で卒業した後、絵画の制作に専念する。

1921年赤坂溜池・三会堂にて初個展開催。1928年渡邊光徳や梶原貫吾らと「黒牛会」を結成(30年解散時まで出品)、その後は美術団体に属さず単独での制作を貫く。1930年から3年間米国経由で欧州に滞在し、帰国後福岡の郷里に戻る。1935年福岡で滞欧作品展を開催した後、再び東京・青山へ転居し、風景画および静物画を中心に制作。1960年都市開発の喧噪を避け千葉県柏市に転居。1975年野田市にて死去。享年85歳。

1986年福岡県立美術館にて初の回顧展が開催される。
2005-06年「没後30年 髙島野十郎展」(三鷹市美術ギャラリー、福岡県立美術館)開催。
2010年三鷹市美術ギャラリー開催「画家のかたち、情熱のかたち-桜井浜江 髙島野十郎 田中田鶴子 ラインハルト・サビエ-」展に出品。
2011年「髙島野十郎 里帰り展」(石橋美術館)開催。
2021年「生誕130年記念 髙島野十郎展」(奈良県立美術館ほか)開催。