公開日 2019年03月29日
「富嶽の会」の代表は、3日たっても戻ってこなかった。
拘置所内で自殺したのだ。
しかし彼の死をきっかけに、会の結束は今まで以上に高まった気がする。
わたしはそれが、とても悔しくてたまらないのだ。
あいつもこいつもそいつもどいつも、彼のことなんかこれっぽっちもわかりやしなかったのに。
わからないことをわかっていたのは、わたしだけだったのに。
太宰治の『駈込み訴え』をモチーフに、恋と恋と恋にまつわる短いお話。
三鷹市芸術文化センター 星のホール
チケット | *本公演は終了しました。 【全席自由】(日時指定・整理番号付)【会員】 前売2,500円・当日2,700円 【一般】 前売2,800円・当日3,000円 【学生】 1,500円(前売・当日とも) 【高校生以下】 1,000円(前売・当日とも) ★早期観劇割引・平日昼公演割引は、各300円引き *未就学児は入場できません。 |
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出演 | 作・演出:屋代秀樹 出演:安東信助、沈 ゆうこ、田中 渚(以上、日本のラジオ)、 岡野康弘(Mrs.fictions)、 辻 響平(かわいいコンビニ店員飯田さん)、豊田可奈子、 フジタタイセイ(劇団肋骨蜜柑同好会)、坊薗初菜、 宝保里実(コンプソンズ)、横手慎太郎(シンクロ少女) |
チラシPDF | |
託児サービス | あり *5/25(土)のみ |
主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団
電話:0422-47-5122(三鷹市芸術文化センターチケットカウンター)
*上演時間は1時間45分。途中休憩はございません。
★…早期観劇割引 …平日昼公演割引 【託】…託児あり
【劇団プロフィール】
読み方は「にほんのらじお」。
劇団キャッチコピーは「さわやかな惨劇」。
2006年に代表の屋代秀樹が自作の戯曲を上演するために旗揚げ。
本公演以外ではコメディやシュールコントも手掛ける。
HP|http://razio.jp
Twitter|@nihonnorazio
今回の公演に寄せて、屋代秀樹さんからのメッセージ
太宰と同郷の作家、葛西善蔵が好きなので、最初は太宰の『善蔵を思う』という小説を題材にと思っていたのですが、まあマイナー作品なので、結局作品として一番好きなのを基に作ることにしました。葛西は私小説の極北として、くだらない人生をそのまま小説にしたような人でしたが、太宰の小説は、なんだかわざとらしく嘘くさくしてる気がします。太宰はほんとうのことなんか、絶対そのまま言いたくなかったんだろうなって思います。
モチーフ作品 太宰 治『 駈込み訴え』
1940年(昭和15年)雑誌「中央公論」2月号に掲載された短編。「申し上げます。申し上げます。旦那さま。あの人は、酷い。酷い。はい。厭な奴です。悪い人です。ああ。我慢ならない。生かして置けねえ。」で始まる、全編一人称独白体の小説であり、キリストへの愛憎が渦巻き、激しく揺れるユダの心情を、淀みない筆致で描いた傑作。
インタビュー
作・演出の屋代秀樹さん、出演の安東信助さん、沈ゆうこさんに、お話を伺いました。
インタビューは、こちらをご覧ください。☞ http://mitaka-sportsandculture.or.jp/interview/20190525interview/
【MITAKA ARTS NEWS】
*上のインタビューとは別の収録です。(作・演出:屋代秀樹、出演:安東信助、沈ゆうこ、田中渚)