年月を経た先に訪れた、新たな輝き。
あの頃と変わらぬまま心に灯り続ける、永遠の情熱。
人はいつだって、そして何度でも、スタートラインに立てる。

年齢に捉われることなく、
それぞれの人生の、それぞれの生きがいとともに、
輝きながら生きている人たちが主人公の、映画を集めました。
誰しもに訪れる人生の後半戦に、力が湧いてくる時間を、劇場でお過ごしください。

丁寧に育まれた果実のように温かな、ある老夫婦の第二の青春。
『人生フルーツ』Life is Fruity
（2016年 / 日本 / 91分 / 16:9 / DCP / 東海テレビ放送）

©東海テレビ放送

監督 伏原健之
出演 津端修一、津端英子
ナレーション 樹木希林

「家は、暮らしの宝石箱でなくてはいけない」。建築界のモダニズムの巨匠ル・コルビュジエの言葉をそのまま形にしたような日々を過ごす、90歳の建築家・津端修一とその妻・英子。若き頃、修一自らが手がけた愛知県春日井市のニュータウンにある一軒の平屋で、二人は細やかな気遣いと工夫に満ちた暮らしを営んでいる。修一は自然との共生を大切にし、英子と共に野菜や果実を育て、「本当の豊かさ」を追い求め続ける。淡々と流れる二人の暮らしの中から、セカンドライフの在り方が静かに語られていく、珠玉のドキュメンタリー。