年月を経た先に訪れた、新たな輝き。
あの頃と変わらぬまま心に灯り続ける、永遠の情熱。
人はいつだって、そして何度でも、スタートラインに立てる。

年齢に捉われることなく、
それぞれの人生の、それぞれの生きがいとともに、
輝きながら生きている人たちが主人公の、映画を集めました。
誰しもに訪れる人生の後半戦に、力が湧いてくる時間を、劇場でお過ごしください。

亡き妻との約束を胸に、乗合バスは、男の人生をつないでいく。
『君を想い、バスに乗る』The Last Bus
（2021年 / イギリス / 86分 / シネマスコープ / DCP / HIGH BROW CINEMA）

©Last Bus Ltd 2021

監督 ギリーズ・マッキノン
脚本 ジョー・エインズワース
出演 ティモシー･スポール、フィリス･ローガン、
　　　 ナタリー・ミッソン、ベン・ユーイング

最愛の妻を失ったばかりの90歳のトム・ハーパーは、愛する妻と出会い、二人の人生が始まった場所へと向かうため、ローカルバスの高齢者フリーパスのみでイギリスを縦断する旅に出ることを決意する。スコットランドの最北端から、イングランドの最南端までの約1300キロの旅。それは、60年以上前の夫婦の旅を細部にわたって再現しようとする旅であり、同じ路線バスのルートや朝食付きの宿を利用しながら、もと来た道をさかのぼる旅でもあった。行く先々でさまざまな人と出会い、想定外のトラブルに巻き込まれながらも、妻と交わしたある“約束”を胸に、トムの旅は続いていく…。