公開日 2026年09月06日

CINEMA SPECIAL 生誕百年記念 俳優 佐田啓二特集

端正な顔立ちと、幅の広い演技で日本中の観客を魅了した俳優、佐田啓二。
銀幕デビューから早世するまでの20年に満たないキャリアの中で、
日本映画の輝かしい時代を支えた数多くのフィルムに忘れがたい足跡を遺しました。
今年、生誕百年を迎えた佐田啓二の出演作を、ぜひ大きなスクリーンでご覧ください。

『秋刀魚の味』©1962 松竹株式会社
『秋刀魚の味』
©1962 松竹株式会社
『秋刀魚の味』
2027年 1月23日(土)   午前の部11:00〜12:53 / 午後の部14:00〜15:53【完全入替制】
三鷹市芸術文化センター 星のホール
チケット
チケット発売日会員11月26日(木) / 一般11月27日(金)    
【全席指定】会員450円 / 一般500円 / 学生400円(当日学生証拝見)
*未就学児は入場できません。
上映作品『秋刀魚の味』
(1962年 / 113 分 / カラー / 35mm / 松竹)
監督:小津安二郎
出演:岩下志麻、笠 智衆、佐田啓二
チラシPDF
託児サービスあり  

主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団

電話:0422-47-5122(三鷹市芸術文化センターチケットカウンター)

協力:松竹株式会社、国立映画アーカイブ

『秋刀魚の味』
(1962年 / 113 分 / カラー / 35mm / 松竹)

『秋刀魚の味』©1962 松竹株式会社
©1962 松竹株式会社

監督 小津安二郎
出演 岩下志麻、笠 智衆、佐田啓二

妻を早くに亡くした周平(笠)。長男(佐田)は結婚し家を出て、今は娘(岩下)と次男(三上)と暮らしているが……。娘の結婚を機に、見送る父親と出てゆく娘の心をしっかりと穏やかに描く小津の遺作。周平が軍人時代の部下と交わす「負けてよかったじゃないか」「そうかもしれねえな。バカな野郎がいばらなくなっただけでもね」という会話も印象的な作品。

 
昔の映画を初めて見る方へ

小津安二郎は、結婚する娘と送り出す父親や周囲の人々、それぞれの立場を丁寧に描き出す演出で有名ですが、そこに、戦争を経験した人々や経験していない子どもたちとの関係を巧みに織り交ぜることで、さらに奥深い味わいのある作品を世に多く送り出しました。小津監督の作品では、人々が戦争をどのように経験したのかについてはほとんど語らませんが、戦争によって変えられた人生を歩む人々のささやかな喜びが随所に描かれます。戦争がどのようなものであったのか、身をもって経験した当時の人々に広く受け入れられた小津作品を、今こそご覧ください。

 

佐田啓二 Keiji Sada
佐田啓二 Keiji Sada
『君の名は・第一部』 ©1953 松竹株式会社

1926(大正15)年12月9日京都の生まれ。学生の頃に両親を相次いで亡くし、兄と姉が親代わりになって支えた。戦時中に早稲田大学に入学するため上京。親戚であった俳優・佐野周二の家に下宿する。大学2年時に愛知の豊川海軍工廠に勤労動員され、終戦を迎える。1946年、佐野の紹介で松竹大船撮影所に入社。佐野周二から2字を譲り受け「佐田啓二」と名付けられる。翌年、木下惠介監督の『不死鳥』に田中絹代の相手役として抜擢され、一躍スターに。1948年、菊田一夫原作の NHKドラマの映画化作品『鐘の鳴る丘』に主演し更に注目を集める。1953年、同じく菊田一夫作の NHKドラマの映画化作品『君の名は』が大ヒットし、共演した岸恵子とともに国民的スターとなる。1956年に出演した小林正樹監督の『あなた買います』で、毎日映画コンクール、ブルーリボン賞の主演男優賞を獲得。翌年、結婚し二人の子どもにも恵まれる。小津安二郎監督や木下惠介監督だけでなく、名立たる監督の作品に出演し役の幅を広げていくも、1964年8月17日別荘から撮影へ向かう途中で事故に遭い亡くなる。享年37歳であった。

 
CINEMA SPECIAL 生誕百年記念 俳優 佐田啓二特集lineup