公開日 2022年07月05日

マリオ・ブルネロ J.S.バッハ 無伴奏チェロ・リサイタル
-チェロとチェロ・ピッコロで描く、バッハ無伴奏作品集

二つの楽器と孤高の名チェリスト、魂のレゾナンス(響きあい) バッハ、ここに極まる

©Gianni Rizzotti
2022年10月29日(土) 14:00開演 *当初予定していた開演時刻から左記に変更となりました。
約3時間の公演になる予定です(休憩2回あり)。
三鷹市芸術文化センター 風のホール
チケット
*本公演は終了しました。    
【全席指定】会員 S席4,500円・A席3,600円/一般 S席5,000円・A席4,000円
*O-70(70歳以上/ A席限定)3,600円/*U-23(23歳以下/ A席限定)3,000円
*ご入場の際に、身分証明書のご提示をお願いいたします。
※風のホール2階客席へはエレベーターがありませんので、階段をご利用ください。
※未就学児は入場できません。
出演マリオ・ブルネロ(チェロ、チェロ・ピッコロ)
曲目ヨハン・ゼバスティアン・バッハ
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第1番 ト短調 BWV1001
 無伴奏チェロ組曲第1番 ト長調 BWV1007
 無伴奏チェロ組曲第2番 ニ短調 BWV1008
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第2番 イ短調 BWV1003
 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ第3番 ハ長調 BWV1005
 無伴奏チェロ組曲第3番 ハ長調 BWV1009
 *印の作品は、チェロ・ピッコロで演奏されます。
チラシPDFマリオ・ブルネロ J.S.バッハ 無伴奏チェロ・リサイタル[PDF:1.6MB]
託児サービスあり  

主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団

電話:0422-47-5122(三鷹市芸術文化センターチケットカウンター)

バロックから現代の音楽、民族音楽に至るまで幅広いレパートリーを誇る世界的チェリスト、マリオ・ブルネロ。2012年、2014年に続く3度目の登場となる今回は、これまでとはまたひと味違った「無伴奏プログラム」が披露されます。

近年、ブルネロが情熱を注ぐプロジェクトの一つに、彼が愛用する銘器マッジーニ(1600年代製のチェロ)と、小型のチェロ(チェロ・ピッコロ)を用いて、バッハがチェロとヴァイオリンのために書いた無伴奏作品(無伴奏チェロ組曲と無伴奏ヴァイオリン・ソナタ&パルティータ)全12曲を演奏する「J.S.バッハ無伴奏リサイタルシリーズ」があります。

チェロ・ピッコロは、1600年代から1750年頃まで用いられ、1720年代には一時的に流行したとされる楽器です。チェロよりも一回り小さく、ヴァイオリンと調弦が同じでありながら、1オクターブ低い音が鳴ります。今回使用されるチェロ・ピッコロは、このプロジェクトにふさわしい楽器を長年探し求めてきたブルネロがロンドンで出会ったクレモナのアマティの楽器に基づいた復元楽器(レプリカ)になります。ブルネロは音楽学的な見地も考慮し、チェリストとしての自らの演奏体験を生かしながら、「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ」があたかもこの楽器のために作曲されたかのように自然で、美しく鳴り響くように試行錯誤を重ねてきました。この意欲的な取り組みが、ようやく日本でも聴けることになったのです。

この全曲演奏企画を、東京では紀尾井ホールと三鷹市芸術文化センターの2会場、2日間で全12曲をお贈りする運びとなりました。

バッハの無伴奏作品に新しい光を当てるブルネロの挑戦的なステージは、例えるならば、女声のパートをカウンターテナーが歌うのを初めて目にし、耳にした時と同じような新鮮な驚きをもって、皆さまに届くに違いありません。どうぞご期待ください。

2022年10月28日(金) 18:00開演紀尾井ホール/東京都千代田区紀尾井町6-5)

 


©Giulio Favotto

バッハ・プロジェクトに寄せて(マリオ・ブルネロ)

バッハが弦を4本しか持たない楽器1挺だけで壮大な世界を描きえたことは驚くべきではありませんか?
今日でも、その音楽には私たちを魅了し驚嘆させる力があります。

「ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」と「チェロ組曲」。この2作品は、私にとっては2つの側面をもったひとつの惑星です。4本の弦の振動が織りなす美しい音楽への私の愛は、月の裏側、つまりそれまで手に取ることのなかったバッハの至宝とも言える作品を探求する旅へと私を誘いました。長年にわたり「チェロ組曲」に取り組んだ後、バッハもよく知っていた楽器で、18世紀半ば頃まで広く使用されていたチェロ・ピッコロを携えて、私は「ヴァイオリン・ソナタとパルティータ」をチェリストの視点から再発見することとなりました。「ベースラインから」鏡に映して見るようにして、新たな普遍的作品の全体像を発見するに至ったのです。

日本は、私がデビューした頃から最も愛する国のひとつであり、皆さまの前で演奏することは大きな喜びです。今回、チェロとチェロ・ピッコロの2つの楽器とともに、私が愛する美しいバッハの音楽を多くの方々と分かち合えることをとても楽しみにしています。

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