《インタビュー》MJO団員 森松風仁(ファゴット・高校3年生)

公開日 2023年01月06日

第19回演奏会(2019年) 上段右から2番目。ソリストは兄炎山さん
第19回演奏会(2019年) 上段右から2番目。ソリストは兄炎山さん

ファゴットを始めたきっかけを教えてください。

兄(森松炎山)がオーボエを習っていて、音楽がいつも身近にあり、自分も楽器をやってみたいと思うようになりました。それから兄の先生に相談して、ファゴットを始めることになりましたが、当時はファゴットに関して名前を知っている程度でした。

 

森 松 炎山(えんざん)
 元MJO団員で2020年に卒団。MJO在籍中にR.シュトラウス「オーボエ協奏曲」(第19回演奏会/2019年3月開催)でソリストを務める。

 

ファゴットはどんな楽器でしょうか?

オーケストラの中では低い音の出る楽器で、音域が広くて、甘く朗々とした音が特徴です。僕は、ファゴットの伸び伸びとした歌心のある音色に魅力を感じます。

ファゴットの大変な部分は、楽器そのものが重くて大きいところです。演奏前には楽器を組み立てたり、リードを準備したりすることが必要で、演奏後の片付けも他の楽器より時間がかかるため、練習が終わって皆が帰っていく中、一人黙々と後片付けをしています(笑)。

 

今回ソリストを務める「ファゴット協奏曲op.75」について、選曲の経緯を教えてください。

森松風仁さん

実は選曲の段階で、モーツァルトの協奏曲かウェーバーの協奏曲かで悩みました。どちらも素敵な作品なのですが、最終的にはより華やかな曲想のウェーバーの作品に決めました。ウェーバーはオペラ作曲家でもあり、今回演奏する協奏曲もオペラの影響を受けたと感じる部分があります。

 

MJOの活動の中で最も思い出深いエピソードをお願いします。

新潟県で開催された「ジュニアオーケストラ・フェスティバル2022 in NIIGATA」です。食事も寝泊りも一緒の生活の中で、普段の練習では知ることができない団員たちの新たな発見がありました。選抜メンバーによるオーケストラでの演奏の経験も刺激的でした。

 

将来の目標は?

オーケストラで活躍することが目標です。

三鷹市山本有三記念館アフタヌーン・ミニコンサート(2022年) 左から3番目
三鷹市山本有三記念館アフタヌーン・ミニコンサート(2022年) 左から3番目
第7回オータム・コンサート(2022年) 中央
第7回オータム・コンサート(2022年) 中央

 

コンサートに向けての抱負をお願いします。

幼い頃から親しんできた風のホールで、オーケストラと共演できることに感謝しながら演奏したいです。また、ファゴットはマイナーな楽器だと思うので、楽器の魅力を知ってもらえるような演奏を届けられるよう、頑張りたいと思います。

 

インタビュー番外編

好きな作曲家は?

サン=サーンスです。彼はファゴット・ソナタを晩年に書いているのですが、素晴らしい作品です。同じく彼が作曲した交響曲、特に交響曲第3番が好きです。

 

音楽以外の趣味は?

映画を観ることです。DVDで観ることもあれば、映画館へ行くこともあります。

 

2022年11月 三鷹市芸術文化センターにて
インタビュアー:吉田 歩(当財団 音楽担当)


みたかジュニア・オーケストラ第23回演奏会