三鷹市吉村昭書斎の開館について

公開日 2024年02月02日

三鷹市吉村昭書斎
吉村昭の妻で作家の津村節子氏から寄贈された書斎を移築し「三鷹市吉村昭書斎」として2024(令和6)年3月9日に開館します。
2024年3月9日開館初日は、13:00から開館いたします。(以後の通常開館時間 10:00-17:30)

吉村昭 YOSHIMURA Akira, 1927−2006


吉村 昭(1998年 撮影)

1927(昭和2)年5月1日、東京府北豊島郡日暮里町(現 荒川区東日暮里)に生まれる。1953年、学習院大学文政学部を中退後、大学の文芸部で出会った北原(のち津村)節子と結婚。同人雑誌「文学者」などで執筆活動に励み、1966年、「星への旅」で太宰治賞受賞。同年、緻密な取材を重ねて記録文学に新境地を開いた『戦艦武蔵』がベストセラーとなり、作家としての地歩を固める。
戦争体験者や戦時の技術者の証言をもとに執筆した『殉国』(1967年、のち改題『殉国 陸軍二等兵比嘉真一』)や『零式戦闘機』(1968年)、被災者の証言と当時の記録から災害の実相を明らかにした『関東大震災』(1973年)など、戦史小説をはじめとするドキュメント作品が評価されて、1973年に菊池寛賞を受賞。徹底した取材と調査を基礎とする手法はそのままに、長編歴史小説『冬の鷹」(1974年)の刊行後は、江戸時代以降の歴史小説も数多く手掛けた。題材は戦争、医学、動物、漂流、囚人など多岐にわたり、形式も長編小説、短編小説、エッセイと多彩な作品を次々と世に送り続けた。海外でも多くの翻訳書が出版されている。2006(平成18)年7月31日永眠。

 

 

施設案内

1969年、吉村は妻で作家の津村節子、そして子どもたちと共に三鷹市井の頭に引っ越してきました。その10年ほど後には、自宅敷地内に離れの書斎を建て、『破獄』(1983年)、『冷い夏、熱い夏』(1984年)、『天狗争乱』(1994年)など数々の作品を執筆。後に、この書斎を「この世で一番安らぐ場所」(「書架 作家吉村昭さん」産経新聞/1999年5月31日)と表現し、深い愛着を示しています。

吉村は毎日この書斎で万年筆を握り、夕方書斎を閉めた後近所の寿司屋や吉祥寺駅周辺に飲みに出かけることもありました。年始には井の頭弁財天にお参りし、時に井の頭公園付近で凧揚げに興じることもあったといいます。井の頭での暮らしぶりは、多くのエッセイにつづられています。

2024年3月、三鷹市は吉村の全うした作家人生と業績をたたえて、仕事場であった書斎を移築し、三鷹市吉村昭書斎として整備しました。吉村の暮らした町、井の頭で、書斎と吉村文学をご堪能ください。

交流棟では、吉村と津村の著作を開架し、映像での展示も行います。書斎棟には、書斎、茶室、展示室があり、書斎は、執筆中の吉村の姿を彷彿させる臨場感あふれる空間に仕上げ、茶室は、吉村の筆による短冊や書を飾り、往時の様子を再現しています。さらに、吉村と津村の作品や人となりなど、魅力を発信する企画展示を定期的に行います。

 

開館時間 10:00-17:30(2024年3月9日 13:00から開館)
入館料 交流棟無料、書斎棟100円、年間パスポート300円
*年間パスポートの有効期限は交付日から1年間(同施設の窓口にて販売)
*中学生以下、障害者手帳を持参の方とその介助者、校外学習の高校生以下と引率教諭は無料

休館日 月曜日、年末年始(12月29日~1月4日)
*月曜日が休日の場合は開館し、休日を除く翌日と翌々日が休館

 

アクセス

三鷹市吉村昭書斎
〒181-0001 三鷹市井の頭3-3-17
京王井の頭線井の頭公園駅から徒歩3分
電話 
0422-26-7500(2024年3月9日 13:00から開館)
*2024年3月8日までは0422-42-6233(三鷹市山本有三記念館)

 

お知らせ

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