桜井寛 SAKURAI Hiroshi, 1931−

桜井寛《二つの牛》
《二つの牛》
1962年 カンヴァス・油彩 130.3×162.1cm
桜井寛《立てる自画像》
《立てる自画像》
1985年 カンヴァス・油彩 145.5×112.1cm

長野県生まれ。
中学時代、郷里の町は東京から疎開してきた画家が多く居住し大いに刺激を受け画家を志す。

1951年東京教育大学(現・筑波大学)教育学部芸術学科在学中に独立美術協会展初入選。以後独立展への出品を続ける。1958年三鷹市に転居。1963年および1966年独立展で独立賞受賞、1967年独立美術協会会員となる。1960年代は赤、黄、茶色を基調とした「牛」シリーズや牛骨をモチーフにした静物画を制作、1970年代からは青や黒色を基調として作家の周辺にある日常の静物を扱うようになる。

独立展のほか1971年から1974年にかけて安井賞展に出品。1979年には奥谷博、中間冊夫など独立展の会員11名と「十果会」結成。さらに1983年今井信吾、絹谷幸二らとともに「風の会」結成。「明日への具象」展、日本秀作美術展など多くの選抜展に出品。

1994年青梅市立美術館、1995年池田20世紀美術館において個展開催。
2006年三鷹市美術ギャラリー開催「桜井浜江・田中田鶴子・桜井寛 三人展-三鷹市所蔵作品より-」に出品。
2011年佐久市立近代美術館にて回顧展。