辰野登恵子 TATSUNO Toeko, 1950−2014

辰野登恵子《May-25-91》
《May-25-91》 1991年
紙・リトグラフ 196.0×130.0cm
辰野登恵子《May-7-91》
《May-7-91》 1991年
紙・リトグラフ 191.5×130.0cm

長野県生まれ。1974年東京藝術大学大学院美術研究科修了。

1973年村松画廊で初個展。1982年国際青年ドローイング・トリエンナーレ(ニュルンベルク)で受賞。
70年代ミニマリズムの影響から出発するが、後に深く鮮やかな色彩の混沌の中から、S字形の連鎖したアラベスク状の線や短冊形で囲われた菱形、長円形などが現れる絵画表現を確立する。
代表作に「WORK 89-P-13」「WORK 90-P-8」などがある。

1993年の個展(佐谷画廊)を境に、陰影法を用いた量感溢れる菱形や球体、矩形などのフォルムが大きく画面を占める作品《UNTITLED 93-19》へと変化する。

1990年後藤美術館(松戸)、1995年東京国立近代美術館にて個展開催。
2012年「与えられた形象 辰野登恵子 柴田敏雄」展(国立新美術館)開催。多摩美術大学教授。
2014年9月没。