公開日 2020年02月18日
三鷹市山本有三記念館では、第6回スケッチコンテストの表彰式を2月15日(土)に実施しました。
昨年の応募数を上回る71作品の中から、4作品が選ばれました。
表彰式では、馬男木賢一理事長から表彰状と記念品が手渡され、美術評論家の勅使河原 純さんから選評の後、
4人の受賞者がそれぞれ受賞の喜びを語りました。
2月としては恵まれた朗らかな天気のもと、受賞者は家族や来館者から、お祝いの言葉やたくさんの拍手を贈られました。
●受賞者と選評
※【賞の名前】受賞者名「作品タイトル」
【山本有三記念館賞】大森一花(おおもり・いちか)さん(写真左から2人目)「やねのいろがすき」
選評:山本有三記念館という複雑な立体建築物を、このように表現するという驚きがある。立体物を描くにあたり、遠近法等の決まった手法にとらわれず、自分の目で見た姿を絵に定着させる努力と根気強さが表れている。
【市民賞】小川美智子(おがわ・みちこ)さん(写真一番左)「木漏れ日の下で楽しい語らい」
選評:自由かつ生き生きとした筆使いで山本有三記念館の建物と自然を見事に切り取った作品。タッチ、バランス、構図等、何から何までプロの仕事と言える。このまま山本有三記念館の広告デザインに使われてもおかしくない。
【審査員特別賞】野口智子(のぐち・さとこ)さん(写真一番右)「あらあら、お待たせ!」
選評:山本有三記念館に日々来館する人々のなかで、団体客の方々が楽しんでいる情景を、誰も気が付かない中、たった一人描き留めた観察の見事さが素晴らしい。確かなテクニックと、あたたかく懐かしいオリジナリティのある雰囲気が出せている。
【審査員特別賞】平野こゆる(ひらの・こゆる)さん(写真右から2人目)「えんとつのある家」
選評:調和のある色使いによって不思議な佇まいを見せてくれる絵。三枚に切った紙を重ねたことによる効果も非常にうまく使っている。多視点でとらえたような絵の味わい・奥行によって、いつまでも見ていられる作品に仕上がっている。