公開日 2023年09月06日
<企画展>
有三の描いた武士たち
-深化する作家の人生観-
会場:三鷹市山本有三記念館
- 「筋書 坂崎出羽守」(市村座/大正13年10月)
休館日 | 月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、休日を除く翌日・翌々日が休館) |
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入館料 | 一般300円(20名以上の団体200円) 年間パスポート料1,000円 *年間パスポートの有効期限は、交付日から1年間です。同記念館の窓口にてお買い求めいただけます。 *「東京・ミュージアムぐるっとパス」を利用できます。 *中学生以下、障害者手帳持参の方とその介助者、校外学習の高校生以下と引率教諭は無料。 |
主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団/三鷹市
電話:0422-42-6233(三鷹市山本有三記念館)
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山本有三は、「坂崎出羽守」(大正10年)、「同志の人びと」(大正12年)、「嘉門と七郎右衛門」(大正15年)、「西郷と大久保」(昭和2年)、「ふしゃくしんみょう」(昭和9年)といった歴史上の武士を題材とした作品を数多く執筆しています。歴史を題材とするにあたっては、史実との整合性よりも人間性の表現を重要視し、苦境に立たされた武士たちの葛藤を自分自身の問題として捉えることで、彼らを単なる故事の登場人物としてではなく、生きた人間として描き出しました。
このたびの企画展では、有三が自分自身を投影させ、「万人に通ずる人間性」*を持つ人物として描いたという「坂崎出羽守」を皮切りに、有三作品の武士たちを年代順に取り上げます。
有三の筆によって鮮やかに描き出された武士(もののふ)たちを通して、彼等に付与された人間性、ひいては作家自身の人生観の深化を、お確かめください。
*「「坂崎出羽守」と悲劇の主人公」(大正10年9月)
同時開催
日本少国民文庫第5巻『君たちはどう生きるか』
(新潮社/昭和12年8月)
君たちはどう生きるか -山本有三と吉野源三郎の交流-
漫画化や映画化などで話題となった「君たちはどう生きるか」は、山本有三が総編集を務めた全16巻の児童教養書シリーズ『日本少国民文庫』(新潮社/昭和10~12年)のうちの一冊です。著者の吉野源三郎は、有三に才能を見込まれ、同文庫の編集主任に抜擢されました。新企画展の会期(2023年9月16日~2024年3月10日)にあわせ、記念館2階の展示室Eにて『日本少国民文庫』の初版本や書簡等、有三と吉野の交流を示す資料を展示しています。
文化の日にまつわる資料を期間限定で公開します。
【展示期間】2023年10月17日(火) ~ 2023年11月19日(日)
山本有三とゆかりの深い文化の日に合わせ、文化勲章をはじめ文化の日にまつわる貴重な資料を、期間限定で記念館1階の常設展にて、展示します。ぜひこの機会にご覧ください。