公開日 2021年03月06日
「無事」という境地
-山本有三「無事の人」をめぐって-
『無事の人』 原稿「無事の人」
2021年3月13日(土) ~ 2021年9月5日(日) 9:30~17:00
会場:三鷹市山本有三記念館
会場:三鷹市山本有三記念館
休館日 | 月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、休日を除く翌日・翌々日が休館) |
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入館料 | 一般300円(20名以上の団体200円) 年間パスポート料1,000円 *年間パスポートの有効期限は、交付日から1年間です。同記念館の窓口にてお買い求めいただけます。 *「東京・ミュージアムぐるっとパス」を利用できます。 *中学生以下、障害者手帳持参の方とその介助者、校外学習の高校生以下と引率教諭は無料。 |
主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団/三鷹市
電話:0422-42-6233(三鷹市山本有三記念館)
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山本有三は、昭和22(1947)年に第一回参議院議員選挙に立候補し、当選を果たすと、祝日法や文化財保護法の制定等に尽力しながら6年の任期を務めました。「無事の人」は、その任期中に発表された小説です。元は腕のいい大工でありながら、恩人の子息とその妻女とのしがらみから、果ては盲目の「あんま」となった〈為さん〉が、紆余曲折の人生を歩んだ末に「無事」の境地に至ろうとする姿が描かれています。
戦後の文壇において芳しい評価は得られなかったものの、有三は、この作品を改訂の上でたびたび作品集に収録し、昭和47(1972)年に出版された自選集には『無事』という題名を冠するなど、折に触れて愛着の強さをうかがわせています。
本展では、戦後唯一の完成作品である「無事の人」において有三が描こうとした「無事」という境地を、いくつかの随筆作品や原稿資料とともに探ります。ご期待ください。
『日本名作自選文学館 無事』 参議院全国選出候補者 放送用原稿