桜井浜江 SAKURAI Hamae, 1908−2007

桜井浜江《人物》
《人物》
1948年 カンヴァス・油彩 80.3x65.2cm
桜井浜江《黒い波》
《黒い波》
1995年 カンヴァス・油彩 90.9x72.2cm

山形県生まれ。
1925年山形県立山形高等女学校卒業後補習科(現・山形県立山形西高等学校)を修了し、1926年上京。川端画学校洋画部や岡田三郎助の私塾に通い画家を志す。1928年から1930年協会洋画研究所に学び里見勝蔵らに教えを受ける。

1930年に創立された独立美術協会の第1回独立展に入選(1931年)以後、同展への出品を続ける。1939年三鷹市下連雀へ転居(戦中は山形へ疎開するが、戦後再び三鷹に居住)。

戦後は、独立展への出品に併せて1947年雑賀文子、三岸節子らと女流画家協会を創立する。また同年に第2回新興日本美術展読売賞受賞。翌1948年には《人物》2点独立賞受賞。1954年独立美術協会会員となる。独立展、女流画家展をはじめ秀作美術展、現代日本美術展等出品展多数。

1979年「桜井浜江画業展」(山形美術館)ほか、1995年には青梅市立美術館にて「桜井浜江展-画業65年の軌跡」が開催される。
2006年三鷹市美術ギャラリー開催「桜井浜江・田中田鶴子・桜井寛 三人展-三鷹市所蔵作品より-」に出品。

2007年2月没。

2008年、生誕100年を記念して山形美術館、一宮市三岸節子記念美術館にて回顧展。
2010年三鷹市美術ギャラリー開催「画家のかたち、情熱のかたち-桜井浜江 髙島野十郎 田中田鶴子 ラインハルト・サビエ-」展に出品。

力強い筆致と生命感に溢れる画風は、晩年にあたる作品《黒い波》においても発揮されている。