公開日 2021年07月02日

山本有三「路傍の石」に描かれた少年

2021年9月11日(土) ~ 2022年3月6日(日) 9:30~17:00
会場:三鷹市山本有三記念館
雑誌「主婦之友」第22巻第11号 (昭和13年11月)
休館日

月曜日(月曜日が休日の場合は開館し、休日を除く翌日・翌々日が休館)

入館料一般300円(20名以上の団体200円)
年間パスポート料1,000円
*年間パスポートの有効期限は、交付日から1年間です。同記念館の窓口にてお買い求めいただけます。
*「東京・ミュージアムぐるっとパス」を利用できます。
*中学生以下、障害者手帳持参の方とその介助者、校外学習の高校生以下と引率教諭は無料。

主催:公益財団法人三鷹市スポーツと文化財団/三鷹市

電話:0422-42-6233(三鷹市山本有三記念館)

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原稿「路傍の石」

「路傍の石」は、山本有三の作品の中で唯一、「少年」を主人公とした小説です。学業や、働くことの苦労を重ねながら、懸命に生きる道を模索していく少年・愛川吾一を描いた本作は、発表から20年ほどの間に4度にわたり映画化されるなど、有三作品の中で最も広く知られた作品と言えるでしょう。

有三は、昭和12(1937)年、「東京・大阪朝日新聞」紙上に、吾一の少年期から青年期に至るまでを描いた第一部を連載しましたが、日中戦争を背景とした軍部の圧力を受けたことから、第一部終了とともに中断を余儀なくされています。その翌年、掲載誌を雑誌「主婦之友」に変え、改稿した「新篇 路傍の石」を再び第一部から連載しましたが、これも、厳しさを増す検閲のため自由に執筆することが難しくなり、第一部の終了にも至らず断筆しています。

当初の構想では、第一部から約50年後を舞台とした第二部を書くつもりであったと言いますが、「路傍の石」は未完のまま、その後も書き継がれることはありませんでした。しかし、未完であるにも関わらず、少年・吾一の姿は、時代を越えて今も人々の心に鮮烈な印象を残し、有三文学における代名詞とも言うべき存在となっています。

本展では、少年・吾一の姿に焦点を当て、「路傍の石」自筆原稿や、連載当時の朝日新聞、映画ポスターなどの多彩な資料とともに、作品の普遍的な魅力を紹介します。